2006年03月20日

2006.3.20 鈴木志郎康教授 退職記念映像展 @多摩美術大学



映像作家の、小沢和史監督の誘いで、
彼が美大時代のときの、教授の退職記念映像展に行った。
当然、鈴木志郎康教授なんて人は、知らないが、
鈴木監督の作品上映時に、監督のアップが写ると
クスッという笑い声が聞こえたりして、
愛されていた教授なんだな、という印象を受けた。


『風切り』 監督:鈴木志郎康
花をモチーフにした、日記のような作品。
東京の空を、コマ撮りした映像は、雲の流れが印象的。
窓辺の植木鉢の花が咲くまでを、コマ撮りで記録していたのを見て
植物が、動物のように動いて見える時間の感覚を持っている生物がいても、
おかしくはない、と思った。
余談だが、ハエは、人間の動きが1/10程度に見えるらしい。
「春は花が枯れる季節」
と、表現するのは、いかにも芸術家らしい視点。
近年患った(現在は完治)という病気と、
花が咲いてから枯れるまで、と
毎日は淡々と巡っているという、
3つの視点の対比が面白かった。


『耳プール』 監督:坪田義史
耳そのものをモチーフにした作品。
冒頭からノイズの洪水と、耳の映像。
ノイズ音の迫力が凄い。
人間は、轟音の中では、生活できないらしいが、
毎日が、この音の中で生活だったら・・・
と、考えてしまった。
今、この世の中には電波が洪水のように、飛び交っている。
電波が耳に聞こえるなら、そんな感じなのかも知れない。


『ファールグランド』 監督:小沢和史
夜に見る「夢」のような作品。
話がつながっていそうで、つながらないとか
安心できない緊張感とか、
起承転結になってないとか、
あの人は敵だったのか、味方だったのかとか。
夢を映像にすると、こんな感じなんだろう。
人が話す、昨日見た夢の話はあまり好きじゃないが
もし映像があるなら、見てみたい気がする。


上映後、3監督の対談があった。
その中で鈴木教授は、
白紙に向かっているときが一番大事。
作家は、作らなきゃ伝えられない。
というような事を言っていた。
その通りだと思った。
posted by taka at 22:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | シネマ
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